皆さんこんにちは!
三好工業株式会社の更新担当中西です。
~“見えない品質”~
橋は、毎日あたり前に渡られる“社会の血管”。その安全と快適さを支えているのが橋梁工事です。新設から補修、耐震補強、維持管理まで——現場では「見えない品質」を積み上げる地道な仕事が続いています。この記事では、橋梁工事の基本サイクルと、品質を決める要点をわかりやすく解説します。
1. 施工計画が8割を決める
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調査・診断:路線条件、河川流量、地質、既存構造の劣化度を把握。
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工法選定:鋼橋・PC橋・RC橋、現場打ち/プレキャスト、送り出し/架設桁など最適解を比較。
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工程と交通規制:通行止め・片側交互通行・夜間施工など、地域と合意形成。
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リスク管理:出水期・強風・高所作業の安全策を事前に織り込む。
計画段階で「測る・想定する・合意する」をやり切ることが、後戻りの少ない現場づくりに直結します。
2. 安全管理は“型”で守る
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KY(危険予知)&TBM:毎朝の声出しで“当たり前の徹底”。
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墜落・転落防止:二丁掛け、親綱・手すり・梁上通路の設置。
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荷重・玉掛け:クレーン計画書、合図統一、立入禁止のゾーニング。
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暑熱・寒冷対策:WBGT管理、給水・塩分補給、休憩サイクル。
安全小チェック
[ ] 高所作業許可/教育済み
[ ] 仮設計画と実施工の整合確認
[ ] 夜間照度・視認材・反射ベスト配備
[ ] 緊急時の連絡網・避難ルート周知
3. 品質は「基準×記録×再現性」
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溶接・ボルト:母材前処理→適正電流→外観・超音波検査、F10T高力ボルトは軸力管理と再確認。
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コンクリート:スランプ・空気量・温度管理、打込み時の締固め・養生を徹底。
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防食・塗装:素地調整Sa2.5相当→膜厚管理→ピンホール検査で長寿命化。
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記録:写真・計測・試験成績書を「時系列で」残し、将来の維持管理に活かす。
“見えない”良さは、完成写真では伝わらない。だからこそ基準と記録が品質の証明書になります。
4. 補修・耐震補強で延命する
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ひび割れ注入・断面修復:原因(塩害・中性化・疲労)を特定して適材適所。
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鋼部材補強:添接板、補剛、床版取替、耐疲労対策。
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落橋防止・支承更新:地震動に備えた拘束装置、免震・制震デバイス導入。
5. 維持管理は“使いながら直す”運用へ
定期点検(近接目視・ドローン活用)→劣化予測→計画的修繕。ライフサイクルコスト視点で最適化し、予防保全に舵を切るのがトレンドです。
まとめ
橋梁工事は、計画の精度・安全の型化・品質の見える化で価値が決まります。日々の通行を止めずに安全を届ける——それが私たちの誇りです。
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